日本庭園と西洋庭園の違い、余りにテーマが深過ぎて、ここで庭園造形を延々と説明する事は控えます。
図鑑の様に果てしない説明になってしまうので、、、苦笑。
かなり大胆に本質を言ってしまえば、日本庭園は自然そのままを模写した様な庭で、西洋庭園は全く逆で基本的にはシンメトリーで、完全に人工的な庭の形式が多く見受けられます。
西洋庭園を見て思う事は、見た目は綺麗だが、力ずくで自然をねじ伏せている、そんな印象を受けます。
日本庭園は自然の姿そのままを再現している様にも見えますが、自然を閉じ込めてしまっている様で窮屈にも見えます。
庭園の木々などは、そのままではなく盆栽の様に矯正や間引きなどして姿を整えるのはどちらも同じです。
日本庭園は自然を別の場所に移植している様な感じで、西洋はゼロから作り上げている感じです。
日本の庭の事を言うならば、西洋庭園の様にあからさまに力ずくではないが、しなやかに自然をコントロールしているとも見えます。
それと日本には枯山水と言われる庭園があり、この様な庭園様式は世界でも類がなくかなり特殊なスタイルです。
日本庭園のルーツは中国庭園なので、中国庭園にも日本庭園の様な東屋や楼や閣、亭、台などを配置しています。
西洋は庭園内の世界観で完結するのに対し、中国庭園や日本庭園は庭園外の自然をも借景として取り入れています。
西洋とアジアの文化的背景が、庭園様式だけで考察しても決定的な違いを感じます。
日本や中国は、庭園に精神性や思想を深く取り入れているのに対し、西洋はより視覚的でアーティステックな庭園様式が多く、まるで絵画の様に庭園を造り込み作者の意匠を際立てる事に重きを置いています。
庭園だけを見ていても、深く考察すると世界の文化思想の根幹を感じる事が出来る。
それが庭園めぐりの醍醐味であり、好きな処ですね。
是非、日本、世界の庭園巡りをお勧めします。
(コロナ中はネットで。笑)