No.20 意外と知らない海老の話

多くの種類がある海老ですが、ボタン海老や甘エビ、縞海老は、成長の途中で性転換する事をご存知でしょうか?

生まれた時は全て、雄でも雌でもない状態で生まれ、初めは雄として成長し、その後、間性(かんせい)という、雄と雌の中間の状態になり、雌へと性転換します。

雌に性転換後は、雄に戻る事は無く、数回産卵を繰り返します。

卵を沢山抱いて長期間生きるには、大きく成長した体が適しているからだと考えられているからです。

因みに車海老は雄より雌の方が大きく成長し、雌は卵を抱かずに一気に放出してしまいます。

大きな体に成長するのに卵を抱かず放してしまうとは、ちょと不思議です。

実は海老だけではなく、多くの種類の魚類で性転換する魚がいます。

これは僕なりの考察ですが、余りに広い海洋では、雄雌が出会う確率が低く、性転換し、子孫を残せる方が効率的だからだと思います。

陸上で生活する野生動物や昆虫、多くの生物の殆どが一度の交尾で受精します。 自然界では、生物にとって子孫を残すとは、自分が生存する理由の全てなのです。

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No19. 竹の種類

竹は日本人にも身近な植物ですが、意外と知られていない事の多い植物なんです。

竹はイネ科の植物で世界では約1300種類、日本には約600種類あると言われています。

竹は他の植物とは違い、受精しなくても地下茎で毎年筍を伸ばし生育域を広げている珍しい植物です。

竹の種類や環境により違いは有りますが、60年~120年に一度花が咲くと言われていて、花が咲くと竹藪が一斉に枯れてしまうそうです。

筍として食されている竹に、孟宗竹と言う種類の竹がありますが、元々は中国原産の竹で江戸時代に持ち込まれ、日本中に広まったそうです。

孟宗竹は人手を介しないと広がらない竹なので、全国に有る孟宗竹の竹林は、人が植えて分布を広げたのです。

孟宗竹と言う名は、孟宗と言う人物に因み付けられた名前だそうです。

竹は南方系の植物でアジア以外にも、オーストラリアや中南米、アフリカなどにも分布していて、日本最北は函館辺り迄と言われています。

竹職人の方は日本の竹が一番品質が良い、そう仰る方が多い理由は、線を引いたような日本の四季は、動植物にはとても過酷な自然環境なので良い素材に育つからではないでしょうか。

見た目が美しいだけではなく、抗菌性や消臭性がある事が多くの商品が考案されている理由だと思います。

竹はもの凄い速さで成長する事が知られていますが、3カ月もすれば20m以上にも達します。

エネルギーや環境問題など永続的に活用できる天然資材として改めて注目され、今のハイテク技術と融合する事により更に無限のポテンシャルを秘めた天然資材になるのです。

竹、凄くないですか。?

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No.18 鷲と鷹の違い

大空を舞う鷲や鷹はとても雄々しく、美しいですが、意外と知られていない鷲と鷹の違い。

鷲と鷹の違いは簡単に言えば大きさで区別されていて、大きいのが鷲で、小さいのが鷹と区別しています。

しかし、動物学的な分類で言うと、同じタカ目タカ科で同じ鳥の仲間なんです。

どの位の大きさの違いがあるかと言うと、大鷲と大鷹の大きさの違いは、大鷲の雄は全長が約88㎝、雌は100㎝位で、翼開長は約200~250㎝になりかなりの大きさです。

大鷹の雄は全長約50㎝程度で、雌は全長60㎝で翼開長は約100㎝~130㎝と大きさの違いは歴然です。

しかし、中には鷹より小さい鷲や、鷲より大きい鷹の種類がいるので、ちょとややこしいです。

鷹より小さい鷲は、石垣島、西表島、与那国島など八重山列島に生息する冠鷲が居て、体長約55㎝、大鷹の雌より小さいんです。

では何故、鷲と呼ばれているのかと言うと、それは、この地域では、冠鷲より大きい猛禽類が居なかったからではないかと言われています。

逆に熊鷹は体長70㎝以上ある鷹で、森の王者と言われ日本全国の森林に生息していて、高い木のてっぺんに止まっていて小さく見えたり、生息区域が大鷲など他のもっと大きな鷲の種類のいるエリアと重なっている為、比較すると小さく見えるからではないかと言われています。

因みに、トンビ(又はトビ)は鷲と鷹の中間位の大きさで、隼は鷹より小さく30㎝~50㎝位の大きさなんです。

隼は長い間、猛禽類に分類されていましたが2012年以降は、隼はインコの仲間と分類される様になりました。

鷲と鷹の違いを大きさ以外で詳細に比べると、実は違いが3点あります。

  • 鷹は尾が扇状に広がっているものが多いが、鷲の尾は直線状で外側に広がってない事。
  • 鷹には特有の鷹斑(たかふ)と言う模様があるが、鷲には有りません。
  • 鷲は羽ばたいて飛ぶ事が多く、鷹は羽ばたいて高く飛ぶと言うより、羽ばたかず気流に乗って高く飛ぶ傾向があります。

そして鷲や鷹は物凄く視力が良く、その為、絶対に太陽を見ない様にしていて、目の上に帽子のツバの様な庇があるのも特徴で、それが更にキリっとした鋭い目つきを際立たせ、クールでカッコいい印象を与えています。

白頭鷲の様に雄々しく、美しく羽ばたきたいものですね。

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No.17 和牛とは

和牛が高級食材というのは誰もが認識している常識ですが、では一体、和牛とは何か?

そう問われて正確に回答出来る一般消費者は少ないと思います。

和牛とは、黒毛和種、褐毛和種(あかげわしゅ)、日本短角種、無角和種、この4種類の牛を和牛と言います。

近年アメリカ産やオーストラリア産などの和牛は、日本の和種との交配で作られた食肉なので、クオリティーとしては日本の和牛に近いですが、正確には和牛ではないのです。

現在日本にはブランド牛が200種類以上あると言われていますが、その殆どが黒毛和種で95%以上と言われています。

その理由は、黒毛和種の肉質が他の和牛種よりも、霜降りの具合や肉の色味、きめが細かく締まりがあるので食感が良いなど、総合的にバランスが良いからだと言われています。

因みにスーパーなどで見かける国産牛とは、上記の種類以外の牛で日本又は海外で生まれ輸入されて食肉にされた牛の事です。

日本で生まれた牛はそのまま国産牛と名乗れますが、海外から輸入された牛が国産牛を名乗るには、海外で生まれ飼育された期間より、日本の飼育期間が長くならなければ国産牛と名乗れない決まりになっています。(法律で定められています)

和牛は古くから食用として何世代もの品種改良を繰り返し、食用として追求した結果生まれた最高傑作の品種なのです。

世界的な和食のブームもあり、日本政府は和牛の定義やブランド化を守ろうとしていますが、和牛に至っても既に時を逸しているとしか言いようがなく、将来的に一般消費者には、更に複雑で難解な決まりや区分けが出来るのではないかと危惧しています。

日本固有の和牛種を国際法でしっかり守って貰いたいと、政治家さんにお願いしたいものですねー、苦笑。。

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No.16 木炭とは

炭は大きく分けると白炭と黒炭に分けられ、炭化の温度と仕上げで変わり、見た目も変化します。

もう少し細かく分類すると、白炭、黒炭、備長炭、オガ炭、これが一般的な炭ですが、その他にも素材が異なる多種多様な炭があります。

白炭は、最後の仕上げの時に窯口から空気を徐々に入れて窯内を1000℃の高温にし、灼熱した木炭を窯外に出して灰と土を混ぜ湿気を含ませ消粉をかぶせて消火する窯外消火法で作られる炭で、とても硬く、叩くと金属音がして、とても火持ちの良い炭で、表面に灰が付いていて白っぽいので白炭と呼ばれています。

原木に使われる木は、なら白炭が有名です。

黒炭は炭化温度500℃~700℃前後の低温で、そのまま窯内で空気を入れず消火する窯内消火法で作られ、軽く柔らかく、断面に割れ目が多く火着きが良いのが特徴で、原木には、ならやクヌギが一般的です。

オガ炭は、木屑を固めて成型し中心に穴が開いた炭で、窯内消火法と窯外消火法で炭化した2種類があります。

備長炭は最も有名な炭で、窯外消火法で作られる白炭ですが、最高級品はウバメガシの原木の備長炭が最高級とされています。

備長炭は和歌山県の物が有名ですが、各地で作られていて、中国産の物は価格が安く手頃ではありますが、中には劣悪な物もあり、備長炭とは名ばかりの物も少なくありません。

本来備長炭とは、炭には硬度0~20の規格があり、16以上の硬度の製品を備長炭と言い区別していたのですが、特に罰則も無いので、備長炭のブランドを使い販売しているのです。

近年は原木の枯渇や後継者がなく、世界的に炭不足に至っています。

炭になる良い原木は数種類有りますが、共通しているのは成長が遅いという事です。

樹木の成長が遅いので木の密度が高くなり、炭にすると火着きは悪いですが、硬く、火持ちの良い高火力の炭になるのです。

最近は竹炭が注目されている様ですが、竹は樹木と比べ成長が早く炭化するにも手頃だからだと思います。

炭は調理だけではなく、消臭効果や水質環境、土壌改良など灰になっても地球に優しいエコな奴なんです。笑

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No.15 京友禅と加賀友禅

日本を代表する染め物に、友禅染と言われる染め物があります。

友禅染で有名な物は、京友禅や加賀友禅ですが、その他にも東京友禅や新潟の十日町友禅などがあります。

京友禅の特徴は、1枚の作品を仕上げる為に何人もの職人が分業して作成しているという事です。

墨で構図を描き、糊で色をせき止めし、筆で色を押し、その後刺繍や箔などで文様を仕上げるなど、幾つかの工程をそれぞれ専門の職人が手掛け仕上げているので、京友禅には落款(らっかん)が無い事が殆どです。

加賀友禅は、はっきりとした色彩で、草花や鳥など自然文様が多いのが特徴とされています。

九谷焼でも有名な加賀では、加賀御国染(かがおくにそめ)と呼ばれる染色法が古くから伝えられていました。

江戸中期に宮崎友禅斎が、京都から加賀に友禅染の技法を伝え、加賀独自の染色技法も取り入れて加賀友禅が出来たと伝えられています。

加賀友禅では制作過程の殆どを一人で行うので、落款が押されている物が多くみられます。

加賀友禅は色を挿す時には、外側から中心に向かって色をぼかし、京友禅は中心から外に向かってぼかすので濃淡に違いがあります。

加賀友禅は奥行きを表現する為、白い輪郭部分が太めに描かれていたり、自然の移ろいを写実的に描く処も加賀友禅の特徴です。

今では大量生産に対応する為、手描きではなく型紙で友禅模様を写し染めた物を型友禅(かたゆうぜん)と呼び、手描きの友禅染は手描き友禅(てがきゆうぜん)と区別されていて、手描き友禅の中には、豆描き友禅(まめがきゆうぜん)、無線友禅(むせんゆうぜん)など、糸目を使わない物など数種類の友禅があります。

一概には言えませんが、京都から伝わった友禅染ですが、加賀友禅の方が友禅染を進化させ多様化している様に見えます。

友禅流しは友禅染に描かれた余分な染料や糊を洗い流す為にする工程ですが、水質汚染の法律があり限られた河川でしか友禅流しが出来ないのが現実です。

多くの友禅染は、工場内で洗い流されているのです。

人間が自然と共存してゆく事が求められている現代ですが、日本の伝統的な技術と風情を守る為には、世界的な環境破壊を食い止めなければ、、、やはりそこに行き付くのです。

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No.14 日本と西洋の声楽

西洋の声楽と言えば、オペラやカンタータなどがありますが、カンタータには歌詞の内容により、世俗カンタータと教会カンタータとに分かれています。

日本の伝統的な声楽には、端唄、小唄、長唄、清元、詩吟、等々様々ありますが、日本と西洋の声楽の決定的な違いは、発声する時の口の開き方にあります。

西洋の声楽は、縦に口を開き発声するのに対し、日本の声楽は口を横に大きく開いて発声します。

どちらも腹式呼吸で発声するのは共通しています。

発声する時の口の開きの違いは、オペラや歌舞伎を上演する時の劇場の違いが大きく関係しています。

劇場の広さや客席の配置は勿論ありますが、最も大きな違いは、劇場の建築資材の違いにあります。

日本は木材や土、紙を使い建築しているのに対し、西洋は石で建築されているからです。

それに加え、日本は客席を舞台下に平面に作られていますが、西洋は舞台下の席もありますが、扇型に2階、3階席など劇場全体に響き渡る設計になっています。

勿論、近代の日本の劇場も西洋の建築構造を取り入れ、西洋化されている劇場は多くなりました。

現代の様に拡声器が無かった時代には、人の発声の方法と劇場の形や客席の配置だけで、より遠く迄、美しく響かせる工夫の結果、縦に口を開き歌う様になったのだと考えられ、日本は西洋とは真逆で、劇場の材質は音を吸収し易い材質を使っていた為、より遠くではなく、横に広く広がり聞き取り易くなる様、口を横に開く発声になったのだと考えられます。

そして、もう一つの違いは、西洋の声楽は立って発声しているのに対し、日本は座って歌う事がほとんどの為、正面を向いて歌うのに対し、西洋は少し上向きで発声している事ですね。

西洋の石の文化は、固い石で音響で響かせ、日本は特に甲高い音を吸収し、柔らかく響かせる、音や声楽の響き方の違いは、実は国民性にも影響を与えているのかも知れませんね。

人間の声は、世界で一つしかない貴重な楽器なのです。

世界で一つしかない声で、貴方は何を伝えますか?

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No.13 陶磁器の世界

陶器と磁器の総称を陶磁器と言いますが、もう一つ炻器という焼き物もあります。

炻器とは、簡単に言えば、陶器と磁器の中間に位置する焼き物で、陶器でも磁器でもない焼き締めとも言われています。

炻器の代表的な焼き物には、須恵器、備前焼、信楽焼、常滑焼、丹波焼きなどがあります。

陶器を作る為の陶土は、土を水に溶かし沈殿した土を乾燥、再度水に溶かし乾燥を4~5回繰り返し、蔵で1~3年程寝かせてから使います。

土を寝かせる事により、土中のバクテリアが繁殖し土に粘りや腰が生まれ、成形し易くなるからです。

磁器を作る為の磁土は、石なら何でも良い訳ではなく、カオリンと言う白色の鉱石を砕き粉末状にして陶土と同じような工程を繰り返し、やはり数年間寝かせます。

磁土を寝かせる理由も陶土と同じで、寝かせる事によりバクテリアが磁土に可塑性を与えるからです。

何故、磁器はカオリンを使うかと言うと、カオリンは1300℃以上の高温にも耐えられるからです。

こんなに高温になれば、通常の鉱石では窯に入れて焼くと割れてしまうからです。

陶磁器を窯で焼く時の温度は、土器は1000℃以下で焼かれ、陶器は、1200℃、炻器は1100~1250℃、磁器は1350℃以上の温度で焼かれると言われています。

一般的に有名な清水焼は当初は陶器でしたが、19世紀頃から磁器になりました、理由は京都周辺ではカオリンが無いからです。

磁器を世界で初めて焼いたのは中国で、青磁器を今の様に青く発色させる迄に約1000年かかっていて、流石中国は凄いと感嘆させられます。

中国では、翡翠を身に着けると七つの徳が得られると言われていて、翡翠を人工的に作りたいという悲願で生まれた焼き物が青磁器なのです。

美術館などに行くと、茶色い色なのに青磁器と書かれている作品がありますが、それは窯の温度や釉薬の調合が上手く出来ず、青色に発色しなかった生焼けの青磁器なのです。青く発色した青磁器を焼く為の大切な途中工程であり、失敗ではなく、遥か未来に思いを馳せた逸品なのです。

陶磁器も日本庭園と同様、とてもこんな短いブログでは語りつくせない程深く、陶磁器を学ぶには中国の歴史は絶対に欠かせないし、世界史や地質学も学ばなければ、概要すら理解できない、とんでもない領域なのです。

しかし、それだけに、魅了されたら延々と学び、知れば知るほど面白い世界なんです。

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No.12 一閑張

一閑張とは、木枠の型に和紙を水張りし、その上に和紙を(のり)(うるし)で何重にも貼り重ね、型を抜いて表面に漆を塗った漆器の名称です。

この一閑張は軽くてとても強度があり、低予算で作る事が出来たので、とても重宝された漆器です。

昔、日本が鎖国をしていた時代に、オランダ人が真鍮で出来た3段式の望遠鏡を日本に売りに来ました。

その当時の日本には真鍮を製造する技術がなく、オランダン人の言い値で買う以外選択肢がないので高額で購入していたのですが、真鍮は落としたり、ぶつけたりすると直ぐに凹んで変形してしまうし、水に弱く変色もし易いという短所がありました。

大名などが多くの職人に真鍮の望遠鏡を見せ、日本の技術だけで同じ様な物を作る事は出来ないものかと思案した結果、一閑張で制作したそうです。

オランダ人達は真鍮の望遠鏡を、日本に高額な価格を吹っかけ暴利を貪っていましたが、一閑張の望遠鏡を逆に高値で買っていったそうです。

一閑張の望遠鏡は軽くて、ぶつけても変形せず、水に強く変色もしない、真鍮の物より優れた製品を完成させたのです。

今や日本製品の技術力の高さは世界に認知されていますが、日本の物作りの技術は既に数百年前から高い水準だったのです。

現在日本では後継者がなく、途絶えてしまいそうな危機に瀕している技術が沢山あります。

もっと世界に目を向け、海外から後継者となる人材を求めるべきです。

そうする事により、技術を継承し残せるだけではなく、余り豊かでない国の人々に自信と希望を作ってあげる事が出来ると思うのです。

これが真の国際交流であり、国際貢献だと思います。

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No.11 日本と西洋の庭園

日本庭園と西洋庭園の違い、余りにテーマが深過ぎて、ここで庭園造形を延々と説明する事は控えます。

図鑑の様に果てしない説明になってしまうので、、、苦笑。

かなり大胆に本質を言ってしまえば、日本庭園は自然そのままを模写した様な庭で、西洋庭園は全く逆で基本的にはシンメトリーで、完全に人工的な庭の形式が多く見受けられます。

西洋庭園を見て思う事は、見た目は綺麗だが、力ずくで自然をねじ伏せている、そんな印象を受けます。

日本庭園は自然の姿そのままを再現している様にも見えますが、自然を閉じ込めてしまっている様で窮屈にも見えます。

庭園の木々などは、そのままではなく盆栽の様に矯正や間引きなどして姿を整えるのはどちらも同じです。

日本庭園は自然を別の場所に移植している様な感じで、西洋はゼロから作り上げている感じです。

日本の庭の事を言うならば、西洋庭園の様にあからさまに力ずくではないが、しなやかに自然をコントロールしているとも見えます。

それと日本には枯山水と言われる庭園があり、この様な庭園様式は世界でも類がなくかなり特殊なスタイルです。

日本庭園のルーツは中国庭園なので、中国庭園にも日本庭園の様な東屋や楼や閣、亭、台などを配置しています。

西洋は庭園内の世界観で完結するのに対し、中国庭園や日本庭園は庭園外の自然をも借景として取り入れています。

西洋とアジアの文化的背景が、庭園様式だけで考察しても決定的な違いを感じます。

日本や中国は、庭園に精神性や思想を深く取り入れているのに対し、西洋はより視覚的でアーティステックな庭園様式が多く、まるで絵画の様に庭園を造り込み作者の意匠を際立てる事に重きを置いています。

庭園だけを見ていても、深く考察すると世界の文化思想の根幹を感じる事が出来る。

それが庭園めぐりの醍醐味であり、好きな処ですね。

是非、日本、世界の庭園巡りをお勧めします。

(コロナ中はネットで。笑)

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No.10 軟水と硬水

皆さんは、軟水と硬水の違いをご存知でしょうか?

水は硬度で口当たりや味が異なり栄養成分も変わります。

基本的に、硬水と軟水は、水1Lに含まれているカルシウムやマグネシウムの量で区別されています。

WHO基準では、水1Lに含まれているカルシウムやマグネシウムの量が、120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。

日本では、100mg以下を軟水、101mg以上を硬水としてます。

日本国内の水は、硬度50mg前後が一般的なので、余り硬度の高い水を飲み過ぎると下痢や頭痛になる事もあります。

水はその人の体質や体調により、毒にもなるという事です。

極度の脱水症状の人が冷水を大量に飲むと、水中毒となり痙攣や意識障害を起こし、死亡する事もあります。

極度の脱水症状の時には、体温に近い温度の水を、少しずつ(約150ml前後位)飲む事をお勧めします。

料理をする時にも水の硬度の知識があると、少し調理の仕方が変わります。

煮崩れを防ぎたい時、肉を茹でたり煮込んだりする時には、硬水の方が煮崩れせず肉が柔らかくなります。

パスタを茹でる時も硬水の方が向いていて、パスタを茹でる時に塩を少し加えますが、ミネラル分を増やすと美味しく茹で上がるからです。

日本の水に軟水が多い理由は、地層学的にミネラル成分の少ない火成岩地層が多い為、水もミネラル成分が少なくなる傾向の為です。

それと、急こう配な山が多く、特に大陸の河川に比べ日本の河川は流れが速く、海に流れ出るまで短時間である為、ミネラル成分を余り含まないからです。

ミネラルウォーターは、天然水を加工したもので、ミネラル分を調整して生成されています。

ミネラルウォーターに使われる原水は、7種類に分類されていて、浅井戸水、深井戸水、湧水、鉱泉水、温泉水、伏流水、鉱水になります。

どの原水を使い、どう調整するかによって、ミネラルウォーターの味が大きく変わるのです。

因みに、ダイエットする時には硬水が向いています。

代謝が促進したり、脂肪吸収を抑制する効果がある為と言われています。

飲料水以外にも、水には原子力発電に使われている重水と言う水もありますが、その水は人間には猛毒です。

水は硬度もそうですが、質量によっても大きく変化する、殆ど万能と言っても良い液体なんです。

水の事を掘り下げ、知れば知るほど凄い液体で、まぁ、水だけで本が書ける程深いんです。

水の惑星地球、生命の源の水、上手く、仲良くつきあいたいと思います。

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No.9 龍の爪には意味がある

壁画や陶磁器に描かれている龍の絵を、一度はご覧になった事が有る方は多いと思います。

龍の絵を見た時に、その時々で龍の爪、或いは指の本数が違う事に疑問を持った事はないでしょうか?

龍の爪は、5爪、4爪、3爪と、基本的には、この3種類があります。

龍の爪の数は、単純に身分を表していて、5爪は中国歴代の皇帝、4爪は韓国の王、3本は貴族など身分の高い一般人です。

もう少し詳細に説明すると中国歴代の皇帝は、衣服は勿論、家屋の装飾、食器に至るまで龍の絵が描かれているものは全て5爪、もし、皇帝以外の者が5爪の龍の装飾品や衣服を着れば、当然死罪になり、お隣の韓国は歴史的に中国の傀儡(かいらい)国だった為、韓国の王室は中国に忖度して、4爪にしたと言われています。

中国皇帝は5爪と、もう一つ、黄色、黄色の衣服を着る事も皇帝以外許さなかったと言います。

黄色は中国皇帝の色なのです。

韓国王室のドラマなどを観ていると、王様が5爪の服を着ている事がありますが、当時、本当にそんな服を韓国の王様が着ていたら、間違いなく韓国と言う国は無くなっていた事でしょう。

日本にも5爪の龍が描かれているものは有りますが、殆どが近代になり描かれた物が多いです。

日本は中国に忖度したのではなく、日本人自らが奇数を好み文化として取り入れたと言われています。

因みに日本の本膳料理や懐石料理などは、当初中国と同じ様に4、6、8と偶数でしたが、飛鳥時代中期以降あたりから、日本独自の美意識で奇数に変化してきたと言われています。

都を京都にした理由は災害が少ない為で有り、龍が災害から守ってくれる地だから、と信じられていたからです。

京都のお寺に龍の絵や陶磁器などが多いのは、その為です。

龍は天に昇り、天に住む神聖な生き物と言う事です。

まだまだ龍に纏わる話は沢山ありますが、次回また違う切り口で。

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