No.16 木炭とは

炭は大きく分けると白炭と黒炭に分けられ、炭化の温度と仕上げで変わり、見た目も変化します。

もう少し細かく分類すると、白炭、黒炭、備長炭、オガ炭、これが一般的な炭ですが、その他にも素材が異なる多種多様な炭があります。

白炭は、最後の仕上げの時に窯口から空気を徐々に入れて窯内を1000℃の高温にし、灼熱した木炭を窯外に出して灰と土を混ぜ湿気を含ませ消粉をかぶせて消火する窯外消火法で作られる炭で、とても硬く、叩くと金属音がして、とても火持ちの良い炭で、表面に灰が付いていて白っぽいので白炭と呼ばれています。

原木に使われる木は、なら白炭が有名です。

黒炭は炭化温度500℃~700℃前後の低温で、そのまま窯内で空気を入れず消火する窯内消火法で作られ、軽く柔らかく、断面に割れ目が多く火着きが良いのが特徴で、原木には、ならやクヌギが一般的です。

オガ炭は、木屑を固めて成型し中心に穴が開いた炭で、窯内消火法と窯外消火法で炭化した2種類があります。

備長炭は最も有名な炭で、窯外消火法で作られる白炭ですが、最高級品はウバメガシの原木の備長炭が最高級とされています。

備長炭は和歌山県の物が有名ですが、各地で作られていて、中国産の物は価格が安く手頃ではありますが、中には劣悪な物もあり、備長炭とは名ばかりの物も少なくありません。

本来備長炭とは、炭には硬度0~20の規格があり、16以上の硬度の製品を備長炭と言い区別していたのですが、特に罰則も無いので、備長炭のブランドを使い販売しているのです。

近年は原木の枯渇や後継者がなく、世界的に炭不足に至っています。

炭になる良い原木は数種類有りますが、共通しているのは成長が遅いという事です。

樹木の成長が遅いので木の密度が高くなり、炭にすると火着きは悪いですが、硬く、火持ちの良い高火力の炭になるのです。

最近は竹炭が注目されている様ですが、竹は樹木と比べ成長が早く炭化するにも手頃だからだと思います。

炭は調理だけではなく、消臭効果や水質環境、土壌改良など灰になっても地球に優しいエコな奴なんです。笑

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投稿者:

伊集院 隼人

広い視野で世界をみつめ、独自の世界観で考察していく、ちょっと変わったお部屋、、、

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